機械割とは:使ったメダルに対して何枚戻るか

「機械割」(出玉率)とは、遊技に使ったメダルに対して、どれだけのメダルが払い出されたかを示す割合です。

計算式 機械割(%)= 払い出されたメダルの数 ÷ 使ったメダルの数 × 100

たとえば、3,000枚使って2,910枚払い出されたなら、機械割は97%です。100%を超えれば使った以上のメダルが戻り、100%を下回れば減っていきます。

機械割は機種と設定によって違います。ただし、機種ごとの機械割は規則で公表が義務づけられているものではなく、メーカーの公式サイトでは示されていないことが多くあります。出回っている数字の多くは、店向けの資料や情報誌などによるものです。設定の仕組みは「スロットの設定とは」で解説しています。

規則で決められた出玉の上限と下限

パチスロの出玉の性能は、国家公安委員会規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)で範囲が決められています。2018年2月に施行された改正後の規則では、設定ごとに、試験で一定の回数を回したときの出玉が、次の範囲に収まらなければなりません。

試験の回数払い出しの下限(投入に対して)払い出しの上限(投入に対して)改正前(5号機)の主な基準
400回3分の1を超える2.2倍未満3倍未満
1,600回5分の2を超える1.5倍未満(この回数の基準はなかった)
6,000回2分の1を超える1.26倍未満1.5倍未満
17,500回5分の3を超える1.15倍未満20分の11を超え、1.2倍未満

警察庁の通達は、新しく加わった1,600回の基準を、およそ4時間の遊技にあたるものとして説明しています。改正では、ボーナスなどで一度に獲得できるメダルの上限も480枚から300枚に引き下げられました。

この数字は、型式の試験で台の設計が満たすべき条件です。「どの台も115%払い出す」という意味ではなく、長い回数では投入の60%〜115%の範囲に収まるように作られている、ということです。

短い時間と長い時間で、結果はこれだけ違う

機械割が100%を下回る台でも、勝つ人がいるのはなぜでしょうか。当サイトで、機械割が約97%になるように作った仮の台を、回数ごとに2万回ずつシミュレーションしました(1ゲーム3枚、小役1/6で8枚、ボーナスA 1/250で300枚、ボーナスB 1/400で150枚。実在の機種ではありません)。

仮の台(機械割約97%)の結果のばらつきと、規則の範囲

シミュレーションの結果(真ん中の90%)規則で決められた範囲100%(使った分がそのまま戻る)

400G47〜158%
1,600G70〜126%
6,000G82〜112%
17,500G88〜105%
回したゲーム数真ん中の90%の結果中央値100%を超えたセッション
40047.3%〜157.8%93.3%41.1%
1,60070.3%〜125.9%95.5%40.0%
6,00082.4%〜111.5%96.2%33.6%
17,50088.4%〜105.1%96.5%25.3%

400ゲームで終えると、約4割のセッションが100%を超えて「勝ち」になります。しかし、回す回数が増えるほど結果のばらつきは小さくなり、台の性能の約97%に近づいていきます。17,500ゲームまで続けると、100%を超えたのは約4分の1でした。規則の上限と下限の幅が、回数が増えるほど狭くなっているのも、同じ考え方にもとづいています。

機械割から計算する、遊んだ時間ごとの平均の差

機械割が100%を少し下回るだけでも、遊ぶ時間が長くなると差は大きくなります。警察庁の通達は、1,600ゲームをおよそ4時間の遊技にあたると説明しています。そこで、1時間に400ゲーム、1ゲーム3枚として、使うメダルと平均の差を計算しました。

機械割1時間(1,200枚使う)4時間(4,800枚使う)8時間(9,600枚使う)
95%平均60枚減る平均240枚減る平均480枚減る
97%平均36枚減る平均144枚減る平均288枚減る
99%平均12枚減る平均48枚減る平均96枚減る
101%平均12枚増える平均48枚増える平均96枚増える

これは平均の計算で、実際の結果は上のシミュレーションのとおり大きくぶれます。また、遊技者には台の機械割も設定もわからないため、101%の台を選んで遊ぶことはできません。

「勝った日」があっても、長く続けると負けに近づく

短い時間では、機械割が100%を下回る台でも勝つことはよくあります。しかし、長く遊ぶほど結果は台の性能に近づき、100%を下回る台では使ったメダルが少しずつ減っていきます。店全体では、遊技者が使ったお金が払い出しを上回っています。

カジノのゲームや宝くじ、競馬の控除率との比較は「控除率とは?」、天井の仕組みは「スロットの天井とは」で解説しています。

のめり込みに注意

遊ぶ金額と時間をあらかじめ決め、負けを取り戻そうとして続けないことが大切です。ギャンブル等依存症対策基本法は、パチンコ・パチスロも対象に含めています。やめられないと感じたら、「ギャンブル依存症の相談先ガイド」の窓口に無料で相談できます。スロット全体の仕組みは「スロットの仕組み」で解説しています。