韓国のカジノは、江原ランドを除いて外国人専用

韓国では国内の賭博が法律で厳しく制限されており、カジノは原則として外国人のための施設です。報道によると、韓国人が入れるカジノは江原ランドの1か所だけで、それ以外のカジノはすべて外国人専用です(The Korea Times、2026年7月)。

日本からの旅行者は、外国人専用のカジノを利用することになります。入場できる条件は、韓国の法律や各施設の規則によって決まるため、旅行の前に施設や韓国の公的機関の情報を確認してください。

外国人専用カジノの数と主な施設

報道によると、韓国には外国人専用のカジノが17か所あり、アジアからの旅行者の増加で利用が伸びています(The Korea Times、2026年8月)。主な運営会社と施設は次のとおりです。

運営会社主な施設・場所
パラダイス・グループ仁川の統合型リゾート「パラダイスシティ」、釜山の外国人専用カジノ
グランドコリアレジャー(GKL)ソウルと釜山の外国人専用カジノ
ロッテ観光開発済州の統合型リゾート「済州ドリームタワー」
モヒガン仁川国際空港に近い永宗島の「モヒガン・インスパイア」

モヒガン・インスパイアは、2024年1月に韓国の文化体育観光部から外国人専用カジノの許可を受け、同年3月5日に開業の式典を行いました。報道は、韓国最大の外国人専用カジノ施設だと伝えています(The Korea Times、2024年3月)。

韓国人が入れない理由:観光振興法

外国人専用という仕組みは、韓国の法律で決められています。韓国の観光振興法は、カジノ事業者に対して、韓国人(海外移住者を除く)を入場させることや、19歳未満の人を入場させることを禁じています(第28条第1項、韓国法制研究院の英訳による2017年の版)。

韓国人が入れる例外は、次の項目で紹介する江原ランドだけで、別の特別法にもとづいて設けられています。

江原ランド:炭鉱の町に作られた唯一の例外

江原ランドは、韓国北東部の江原道旌善郡にあるカジノリゾートです。旌善郡がまとめた資料によると、その成り立ちは次のとおりです。

時期出来事
1995年2月〜3月石炭産業の衰退で地域経済が落ち込み、住民による大規模な抗議行動が起きる
1995年12月「廃鉱地域開発支援に関する特別法」が制定される。韓国人が入れる国内唯一のカジノを1か所設けることが盛り込まれる
2000年10月28日小規模なカジノ(スモールカジノ)が開業
2003年3月28日メインのホテルとカジノが開業
2004年10月頻繁な出入りによる依存症などを防ぐため、1か月に21日以上出入りした客の入場を制限(当時の資料による)

江原ランドは、閉山した炭鉱地域の経済を立て直すための、国の政策による例外として生まれたカジノです。

日本の法律での扱い

利用のしかた日本の法律での扱い
韓国のカジノを現地で利用する日本の賭博罪にはあたらない(刑法第3条の国外犯の一覧に賭博罪は含まれない)
韓国のカジノのオンライン版などで、日本国内から賭ける日本国内からの利用は賭博罪(警察庁)
勝ったお金を日本に持ち帰る現金などの合計が100万円相当額を超えると、税関への申告が必要

日本の刑法は、日本の国内で行われた犯罪に適用されます(第1条)。日本人が国外で行った場合にも罰する犯罪の一覧(第3条)に、賭博罪は含まれていません。そのため、韓国の法律で認められたカジノを現地で利用しても、日本の賭博罪にはあたりません。

一方、旅行から帰ったあとに、同じカジノのオンライン版や、現地で知ったサイトで日本から賭ければ違法です。警察庁は、海外で合法的に運営されているオンラインカジノでも、日本国内から接続して賭ければ犯罪だとしています。くわしくは「海外カジノは違法?」「オンラインカジノは違法?」をご覧ください。

韓国人は海外の賭博でも処罰されうる(日本との違い)

日本の刑法は、日本人が海外で賭博をしても罰しません(賭博罪は国外犯の一覧に含まれていません)。一方、韓国では、報道によると、一時の娯楽の程度を超える賭博は、海外で行った場合や、その国の法律で合法な場合でも、処罰の対象になりえます。賭博は1,000万ウォン以下の罰金、常習の場合は3年以下の懲役または2,000万ウォン以下の罰金とされています(The Korea Times、2025年6月)。

なお、日本人も、海外で知ったオンラインカジノに日本国内から賭ければ違法になります。旅行先の制度と、日本の法律での扱いは分けて考えましょう。

旅行先でも、のめり込みに注意

遊ぶ金額と時間をあらかじめ決め、負けを取り戻そうとして続けないことが大切です。帰国後に、やめられない、借金が増えたと感じたら、各地の精神保健福祉センターで本人も家族も無料で相談できます。相談先は「ギャンブル依存症の相談先ガイド」にまとめています。

日本でも、大阪IRが2030年秋頃の開業をめざしています。日本人と日本に住む外国人には入場料6,000円や回数の制限があります(「大阪IRとは?」)。マカオのカジノのルールは「マカオのカジノ」で紹介しています。